新NISAと旧NISAはどう違う?混乱しやすいポイントや併用のさいの注意点を解説

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「新NISAと旧NISAはどう変わった?」「どこが違うの?」と、混乱している人のための記事です。

新NISAと旧NISAの違いや、詳しい制度内容、具体的な活用法や失敗しないための注意点などを解説します。

この記事の結論

NISAが気になっている人は、なるべく早く始めてください

【実録】旧NISAと新NISA運用状況をチェック

私の実録NISA口座を実際にお見せします!百聞は一見に如かず!

まずは旧NISAのつみたて投資信託

2018年くらいから2023年まで積み立てていたよ

続いて新NISAのつみたて状況

2025年1月から始めている新NISA

旧NISAはプラスですが、新NISAはマイナスに……。

「え?じゃあNISA危ないじゃん!」というわけではないので、ご安心ください!

長期投資は時間を味方につけるもの。長期的に続けることで元本割れのリスクを抑えることができるんです!

旧NISAは運用し始めて7年くらい経過しているのですが、新NISAはまだ数カ月なので元本割れしております。

「長期間続ければ、プラスになる。でも短期間で見ると、マイナスになることもあるんだね」くらいに思って、ぜひNISAを始めてみてほしいです。

投資歴が長くなるほど、資産が安定してきていると実感します。

ポイントは「焦らず&続ける」!

新NISAと旧NISA、何がどう変わった?

新NISAと旧NISAの違いは主に5つあります。違いをまとめてみました。

(新NISAと旧NISA、5つの違い)

1非課税投資枠が拡大これまでNISAに利用できる金額は、つみたてNISAが年間40万円、一般NISAが年間120万円だった。

新NISAでは、つみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が240万円と合計360万円に拡大した。
2非課税保有期間が無期限旧NISAは、つみたてNISAが20年間、一般NISAは5年間で非課税で保有できる期間が終わっていた。

新NISAでは、非課税保有期間が無期限なため、期限切れの心配がなくなった。
3積立と成長、2つの枠が併用可能旧NISAは、つみたてNISAと一般NISAが併用できなかった。

これからは、つみたて投資枠と成長投資枠、2つの枠が併用できるのでより活用しやすく変わった。
4売却すれば投資枠が復活する新NISAは、非課税投資枠を使い切ってしまっても、売却すれば翌年以降に枠が復活する。
投資枠を再利用できるので、より使いやすくなった。
5新NISAと旧NISAは別口座新NISAが始まった後も、旧NISA口座で購入した商品は非課税保有期間中はそのまま保有が可能。
。ただし、新NISA口座へ移すことは不可なので注意。

新NISAは、たくさんの内容を覚えるのは大変なので表にしてシンプルにまとめてみました。

(新NISAはどんな制度)

つみたて投資枠成長投資枠
投資方法毎月一定額を積立購入積立購入も一括購入も可
投資対象長期の積立・分散投資に適したと金融庁が認めた投資信託国内外の株式や投資信託など
非課税保有期間無期限
年間投資枠120万円(月10万円まで)240万円
非課税保有限度額1,800万円(うち、成長投資枠は1,200万円まで)
備考投資初心者はまずこっち慣れてきたら成長投資枠も活用してみて

NISA口座を開設すると、商品を購入するさい「つみたて投資枠で買う」「成長投資枠で買う」と選べるようになります。

投資初心者の場合、つみたて投資枠でまずは1本投資信託を購入することから始めてみましょう。

長期的に保有することで、元本割れのリスクを抑えることができるので、一度始めたら長く続けることを意識してください。

【新NISAややこしい!】初心者が混乱しやすい3つのポイント

「NISAを始めるべき!」と思っても、投資初心者にとってはNISAはややこしいというか、訳が分からないと感じてしまうことがあるはずです。

初心者が混乱しやすいNISAのポイントをまとめたので、参考にしてください。

1・NISAは商品ではなく「制度」

NISAは何かの商品名ではなく、制度の名前です。

証券会社に口座を開設して、NISAという商品を買うわけではないので注意しましょう。

NISAとは「NISA制度を使って、資産運用を始めてみよう!」というイメージです。

もともと、「もっと多くの人に投資を知ってもらいたい、始めてもらいたい」という目的で実施されたそうです。

とはいえ、資産運用を始めたいとは思っていても「具体的に何をしたらいいの?」となるのが普通ですよね。

そこで使いたいのがNISA制度の「つみたて投資枠」です。

つみたて投資枠では、自分が選んだ投資信託を、自分が決めた金額で買付します。

1カ月1,000円で設定したとすると、半年で6,000円、1年間で12,000円分を購入できます。

投資を始めたことのない人が、急に何万円もの金額を運用に使うのはハードルが高く、とても運用を始めたいとは思えないでしょう。

しかし、毎月1,000円、5,000円、10,000円であれば資産運用に活用しても良いかも?と思いませんか。

NISA制度を活用すれば、運用で得た利益には税金がかからないためお得です。

ぜひNISA口座を開設して、資産運用を始めてみてください。

2・つみたて投資枠と成長投資枠、2つの違いは?

この2つは、投資方法や投資対象が大きく異なっています。

つみたて投資枠は、積立投資に特化した制度なので「長期投資」が前提となっています。

一方で、成長投資枠は積立投資も可能ですが、一気に大きな金額で株や投資信託を購入する一括投資も可能です。

(2つの投資枠の特徴)

つみたて投資枠成長投資枠
・投資方法は積立のみ
・投資対象が長期的な分散投資に適していると金融庁が認めた投資信託のみ
・基本的に長期で保有して資産形成するのが目的
・短期的な市場の動向に左右されず、コツコツ積立を継続するのがコツ
・投資初心者の人向け
・投資方法は、積立もスポット購入も可能
・投資信託の他に、株式投資も可能
・短期的な投資で利益を出したい人向け
・市場動向を見ながら自分でタイミングをはかって売買したい人に最適
・成長投資枠でしか購入できない銘柄もあるので投信積立の併用が可能

  • つみたて投資枠は、投資初心者や運用にさく時間の無い人向け
  • 成長投資枠は、株式投資など短期投資で利益を出したい上級者向け

このようにイメージすると、二つの投資枠の違いが分かりやすいかと思います。

3・商品を売却した後の復活制度って何?

新NISAでは、保有している商品を売却すると翌年以降に投資可能枠が復活します。

ずっと非課税で投資を継続できてお得です。

例えば、これまでの一般NISAは年間120万円が上限となっていました。年間120万円分の金融商品を購入すると終わりです!

120万円持っている株のうち、60万円を売却したとしても売却した60万円分枠が復活するということはありませんでした。

一方で、新NISAでは売却後に投資枠が復活します。

成長投資枠は1,200万円が上限ですが、上限に達したとしても240万円分保有している株や投資信託などを売却すれば翌年以降もまたNISA口座で株や投資信託を購入できるという仕組みです。

ずっと非課税で資産運用ができるので、とてもお得な制度になっています。

今後の旧NISAの扱いはどうなる?

旧NISAも保有期間の終了時までは、非課税で商品を持ち続けられるので安心してください。

筆者は2014年にNISA口座を開設し、2020年頃からつみたてNISAを開始しました。

当時はSBI証券でNISA口座を開設したので、現在もSBI証券に旧NISA口座で保有している投資信託があります。

この投資信託は、非課税保有期間が来るまで保有し続ける予定です。

旧NISA口座の株や投資信託は、新NISA口座には移せません。

そのため、期限前に売却して新NISAでの買付資金に充てようと思っています。

新NISAと旧NISA、併用中の注意点

新NISAと旧NISAを併用するさいの注意したいところがあります。

それは「非課税保有期間の混同」です。

新NISAでは非課税保有期間に期限がないので、特に気にすることはありません。

一方で、旧NISAには保有期間に制限があるため注意が必要です。

旧NISA口座で保有している株や投資信託は、新NISA口座へは移せません。

一般の課税口座に移すか、NISA口座で売却して新NISA口座での買付資金にするか選びます。

初心者はどの枠をどう使えばいい?

NISAを始めるとはいえ、具体的に何をすればいいのか悩んでいる人に活用例を具体的に紹介します。

1:つみたて投資枠1本でまずは投信積立しよう

まずは「つみたて投資枠」を利用して、投信積立をやってみましょう。

初心者におすすめの銘柄を紹介するのでぜひ参考にしてください。

(迷ったらこれ!初心者におすすめの銘柄)

せっかく運用するんだから、リスクを取っていきたい!・eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
・eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
・eMAXIS Slim日本株式(TOPIX)
正直リスク取りたくない……。・日本物価連動国債ファンド
・東京海上セレクション・物価連動国債
・ピクテ・ゴールド
・三菱UFJ純金ファンド
・iシェアーズ・ゴールドファンド

ある程度リスクが取れる人は、株式に投資をする銘柄がおすすめです。

反対に、あまりリスクを取りたくない人は債券に投資するものを選んでみてください。

一般的に低リスクとしておすすめされがちな、日本債券に投資を行うものは利率が低すぎてインフレに対応できないリスクがあるので要注意です。

選ぶなら物価連動型の国債で運用するものがおすすめです。

「リスク」と聞くと不安を感じてしまうかもしれませんが、もはや現在はただ貯金しているだけでもインフレに対応できないリスクがあり、年金が少なくなるリスクもあり、と生きているだけでリスクまみれとなっています。

せめて自分が取れるリスクだけでも、選んで前に進んでみてはどうでしょうか。

2:慣れてきたら投資信託の銘柄数を増やしてみよう

積立投資は長期的な保有が前提なので、短期的には利益が出ません。

始めてみても「お、今日は利益になってる」となる日があれば「え、なんか損になってるんですけど」という日もあるでしょう。

良いんだか悪いんだかだけど、このまま継続してみようと思えたら次のステップです。

  1. 投資信託の銘柄数を増やす
  2. 現在の積立額を増やしてみる

どちらかでも良いので、ぜひ次のステップに進んでみてください。

2本目におすすめの銘柄は、成長投資枠での購入になりますが、金価格に連動するものがおすすめです。

おすすめポイントとしては、株と異なった値動きをする点です。株は、米国が下がれば日本も下がる、というように連動しやすいです。

一方で、金に連動する投資信託は株式市場が下がっても金価格は上がる、というように異なる値動きをするのでリスクの分散になりやすいです。

2025年の年初、トランプショックという名の株式市場の大暴落が起きました。

株と金、どのような値動きになっているか例を見てみましょう。

株式に投資するものと金価格に連動するもの、価格の動きが違う点に注目

株は下がっていますが、金は上がっています。持っててよかった金連動型投資信託。

新NISAでありがちな失敗パターンとは?

新NISAを始めるにあたって、ありがちな失敗パターンを紹介します。

一括投資で短期利益を狙って損失に

一括投資とは「投資予算100万円、全部使って株(投資信託)を一気に買う!」という方法です。

これは、株式投資でも個別の銘柄に投資をする人、短期的な売買を繰り返して利益を狙う人の手法なので、投資初心者の場合は一括投資は避けた方が良いでしょう。

まずはつみたて投資から!

「でも、100万円を投資に活用したいよ」という場合も、3万円を33カ月(1年11カ月)で分割して購入する、という風に始めることをおすすめします。

「それじゃあ資金効率が悪い」と感じる人もいると思いますが、長期積立でリスクを抑えながら市場の動きに慣れていくことを優先しましょう。

投資に資金を入れすぎて生活がカツカツに

「NISA貧乏」という言葉がありますが、投資に資金を入れすぎて生活が苦しくならないようにしましょう。

特につみたて投資枠で活用できる、クレジットカード決済による投信積立は、10万円まで決済できるものがあります。

毎月10万円、投資に回して生活できるでしょうか?

長く続けられるように、最初は少なめに、慣れてきたら増額してみる、株式市場が下落した時に買い増しする、というように少しずつ、投資に活用していくことをおすすめします。

長期投資が前提なのに短期で売却して損失に

つみたて投資枠は、長期投資が前提です。長期投資とは、人にもよりますが5年、10年といった期間で投資することを意味しています。

たまに、SNSなどでこうした投資初心者の失敗を見つけます。

「つみたてNISAを始めて半年!利益が1,500円になって嬉しい」→「つみたてNISAを始めて10カ月、今月はマイナスになってて評価損が3,000円!怖すぎるので、解約しました…」

めちゃめちゃ損です!もったいないです!10カ月の積み立てが水の泡です。

途中で元本割れを起こすことがあっても「5年間は積み立てを続けるから」「自分が〇歳になるまでは投資を続ける」と、将来を見据えてコツコツ継続してください。

今NISAを始めるべき?それとも様子見?

2025年2月から、トランプ大統領が就任して、関税についての政策コメントが出るたびに、株式市場が乱高下しています。

こうしたニュースを見て「投資って怖い!」「やっぱりNISAはやらない方が良いな」と思っている人は多いのではないでしょうか。

不安だけど、資産運用に興味がある!なら、ぜひNISAを始めてみてください。

投資初心者の場合、まずはつみたて投資枠を活用した投資信託の積み立てから!最初の1年2年は、元本割れして不安になることもあるかと思います。

しかし、長期投資は時間を味方につける投資方法。続けていくうちに、購入価格が平均化されるので元本割れのリスクを和らげることができますよ。

新NISAでおすすめの金融機関

新NISAの口座開設でおすすめの金融機関の選び方は、自分が利用しているクレカ積立に対応しているカードと、自分が貯めているポイントで選ぶのがおすすめです。

(各ネット証券のクレカ積立と対応ポイント)

証券会社クレカ積立対応ポイント
SBI証券三井住友カードVポイント
楽天証券楽天カード楽天ポイント
マネックス証券dカードdポイント
三菱UFJ eスマート証券auPayカードPontaポイント
松井証券JCBカードOkiDokiポイント

注意したいのが、SNSでの「〇〇証券で口座開設しないと損!」のような書き込みを信じて、適当に口座開設してしまうこと。

自分の利用しているクレジットカードでは積み立てできず、ポイントをもらっても使わない……という事になるともったいないですよ!

また「〇〇証券が高還元率でお得!」的な話も要注意です。

還元率は変わりやすく、今が高還元でも将来に渡って還元率が維持されるかはわからないのです。

「クレジットカードはメインバンクのカードだし、ポイントは特に意識していないな」という人に、個人的におすすめなのは松井証券です。

ログイン画面が投資信託や株式投資で分かれているので、見やすくて使いやすいです。

「正直、つみたて投資枠を活用したいだけで、株式投資とかは興味ないです」という人にも、投信工房というロボアドバイザーが無料で利用できるのでおすすめ!

株式投資の画面も使いやすく、投資情報も集めやすいので、もし今後株式投資に興味が出てきた時にも安心です。

ささやか投資的まとめ

「投資って怖そう、でもNISA興味ある」そう思っているなら、今日が始め時です。

投資初心者の場合、まずはNISAのつみたて投資枠で投資信託を1本買ってみて!

管理人がおすすめするのは、金価格に連動する投資信託ですが、そちらは成長投資枠での扱いになりますが、積み立て設定が可能なのでぜひ!

慣れてきたら、複数の投資信託に分散してみてください。

証券会社を選ぶときは、他人の評価よりも自分が使っているクレジットカードやポイントに対応しているかをチェック!

実は私も、旧NISAを始めた時はSNSの「〇〇証券を使ってない人は損!」的な話を信じて、NISA口座を開設して取引をスタートしました。

クレジットカードは使えない、ポイントは貯まらない、画面は使いにくい&見にくいので、苦労しました。

読者の人が資産運用を始めて将来「やってて良かった資産運用!」になるよう願っています。

小さな一歩が、将来の安心につながりますよ。